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2014年5月

2014年5月31日 (土)

GH4のレンズの悩み-part2+小ネタ

先ずは前回の追記
画角の変化と解像感について少し調べてみた。
画像は動画からの切り出し、下のアドレスクリックで原寸に拡大
1.GH4 Pana12-35mm ->25mm FHD F2.8
 
2.GH4 Pana12-35mm->25mm 4K F2.8
画像を比較すると83%にクロップされている事が判り、前記事の14.4mm対17.3mmと一致する。
 
3.GH4 Sigma24-70mm ->24mm 4K F2.8
Pana12-35に較べ甘めの描写だが、このSigma24-70が10年ほど前に購入した旧タイプの物である事も影響している様だ。
 
4.GH4 Sigma24-70mm ->24mm NFG-MFT RJ 0.71*  4K F4.0
F4.0に絞ったせいか、むしろ解像感が改善している様にすら見える。
倍率は画像の比較では0.706倍だった。
参考比較1
5.上記4.と同じ設定でNatural -> CinelikeD
 
参考比較2
6上記1.と同じ条件Pana12-35->25mmでGH2 FHD
やはりマルチアスペクトのおかがで一回り画角が広い。
前回の記事が概ね間違っていなかった事が確認出来たのみでは有るが、改めて画像としてそのクロップ比率を見ると、意外とその差は大きいと感じる。しかし逆手にとり、レンズがこれまでより望遠寄りに使用出来ると前向きに捉え、画角が狭くなりボケが減る分はレデューサー入りマウントアダプターで補へば問題ないと言えそうだ。
 
◆追加の小ネタその1
動画と言えばフードは角型!という思い込みが有る。
映画のカメラのマットボックスもそうだし、業務用のビデオカメラも必ず角型のフードがついている。
そもそも写真用のいわゆる花形フードと言うのは昔からあまり好きでは無い。前回の記事中の写真にも出ているが、色々な中古部品なども漁り、随分角型フードのコレクションが充実してきた。かなりの部分はPentaxのものだ。
Dscf4640
 
◆追加の小ネタその2
GH4導入でカメラの台数も増え、舞台撮影のマルチカムもカメラ4台オーディオレコーダー1台と、操作もままならない。
以前紹介した有線リモコンをワイヤレスで拡張してみた。
Dscf4642
使用したのは、下記リンクのJYCのワイヤレスレリーズでパナ用を2セットキヤノン用を1セット購入した。
2200円と格安で、1セットのみ不良が有ったが(自分で直せた)。20メートル程度の距離のある現場でトラブルなく使えている。
送信機を一台分解し、レリーズスイッチからの出力を取り出し、以前作成したリモコン分配機に繋ぎ、有線もカメラ4台レコーダー1台制御可能とした上で、ワイヤレスで、カメラ2台レコーダー1台制御出来る仕様だ。ZoomH1は以前紹介した通り、改造してスイッチ結線を引き出して有り、それをキヤノン用受信機に繋げば有線の際と同等のコントロールが可能となる訳だ。

GH4のレンズの悩み-part1

GH4だからというわけでも無いが、そもそも、マイクロフォーサーズは、動画撮影のレンズ選びか、悩ましい。
 
あれ程パナソニックは動画に力を入れているのに、フットワーク良く撮るミドルレンジの標準ズームレンズを出してくれていない。
12-35mm F2.8は、明るく描写も素晴らしいが、望遠側が短すぎる(広角ズーム)。
35-100mm F2.8は、逆に広角側が狭過ぎる(望遠ズーム)。 勿論、14-140mmなら、画角的には満足だが(オールズーム)、如何せん暗すぎる。
 
動画用の画角としては、ズバリ35mm〜150mm(35mm換算)辺りが頻度の高いゾーンと思う。
ズーム一体のビデオカメラも、このゾーンは外さない物が殆どの筈だ。
標準レンズの画角を中心に、弱広角と中望遠までをカバーして欲しいわけだ。
しかし、マイクロフォーサーズ用でこの領域を一本でカバー出来る明るいレンズが存在しない。
 
今回は、何とかこのゾーンを明るいレンズでカバーできないか?との試行錯誤をお伝えする。
 
先ず、単焦点で私が良く使うレンズは下記の通りだ。
Panasonic 20mm F1.7
Voigtlander ULTRON 28mm F2.0
Voigtlander Nocton 40mm F1.4
Nikkor 50mm F1.4
Nikkor 85mm F1.8
Dscf4630
見事にメーカーがバラバラなのは、ともかくとして、他に
Olympus 12mm F2.0が有るのだがあまり使っていない。
やはり、20mm〜85mm辺りがメインとなっている。
 
ズームとして良く使用しているのは
Panasonic 12-35mm F2.8
SIGMA 18-50mm F2.8
SIGMA 24-70mm F2.8
Nikkor 80-200mm F2.8
以上の4本なのだが、最も良く使うのは24-70mmだ。しかしこれも広角側が少々狭く望遠側も短い。
Dscf4634
 
取り合えず、GH4が4K撮影時にクロップされ、画角が狭くなる事の対策も考えて最近流行のフォーカルレデューサーレンズ入りのマウントアダプターを購入してみた。
Dscf4637
エムユーケイカメラサービスにてFocal Reducer NFG-MFT RJ 17800円というものだ。
Gタイプも使用出来るとか、値段が安いとかの理由もあったが、それ以上に、エヌユーケイカメラサービスのサイトを見て、面白そうなものが沢山あり、一度訪ねてみたかったというのも、これを選んだ理由の一つだ。つまり、この悩みの打開策のヒントを貰いに出かけてきた訳だ。
実際訪ねてみると、この商品に限らず、あこがれのAngeniuex12-120を1.2xコンバーターでBMPCCでケラレずに撮影出来るための試作中のアダプターを見せてもらえたり、放送用2/3レンズをm4/3に使用可能としたアダプターとのセットを触らせてもらえたりと、大変親切に対応してもらえ、マイクロフォーサーズで本格的に映像撮影をしようとする者には聖地と感じる程、興味深いショップであった。
さて、肝心なそのNFG-MFT RJだが、簡単な試写では、特に問題なく機能しているようで、値段の割に充分使えそうな印象だった(詳しくは後日)。
 
これを使用すると、焦点距離が0.71倍F値が一段明るくなる訳で、
SIGMA 24-70mm F2.8が、17-50 F2.0に
Nikkor 80-200mm F2.8は、58-144 F2.0に、
いかにもボケが利きそうなレンズに化けてくれる。
これによりセンサーの小さいマイクロフォーサーズの弱点を吸収してくれ、APS-Cと同等の結果が出せる理屈となる。
特にGH4の4Kモードでは使われるセンサーの領域は、幅14.4mmとBMPCCに近い値となるので、このレデューサー入りアダプターの意義が大きくなる(GH2 18.8mm GH4 FHD 17.3mm)。
つまり、この0.71倍のレデューサーレンズは、GH4の4Kモード14.4mmのセンサーを事実上20mmに拡大してくれるとも言えるわけだ。
 
ここからが本題なのだが・・・・・・
このF値が一段分小さくなる効果を生かしてF2.8通しでないレンズも実用になる訳で、例えばNikkorの24-120 F4.0とかSIGMAの24-105 F4.0等も生かせる事となる。そうなると先の35mm〜150mm(35mm換算)F2.8以下も現実味を帯びてくる。
しかし、これとは別の道としてAngeniuex12-120 F2.2をGH4の4Kモードで使い、ケラレ分を後処理のトリミングで回避して使用する考え方もある。2割程度ケラレてもまだ3K以上有るので充分実用になると言う考え方だ。
更には、前述のエ厶ユーケイカメラサービスの1.2倍マウントアダプターの商品化を待つと言う手も有りだ。
 
今回このレデューサー入りアダプターと言う物に触れて判ったのは、マイクロフォーサーズなら、内部にレデューサーレンズを入れて、F2.0通しの3倍ズームやF2.8通しの4~5倍ズームも商品化出来る筈だと言う事だ(実際オリンパスにはフォーサーズ用としてF2.0通しのズームが非常に高価だが存在する)。
NIKON CANONの35mmフルサイズ前提のレンズラインナップをまねて、換算画角とF値を同じにするマイクロフォーサーズのレンズのラインナップ手法に拘っていては、新たな本格的な動画ユーザーを取りこめ切れないと思えてくる。
パナソニックから18-90mm F2.8辺りのレンズがリリースされる事が期待される。

2014年5月17日 (土)

GH4 本体オーディ入力の実力

GH4には、外部拡張ユニットAG-YAGHGがあり、SDI出力も外部タイムコード入力も、更にはファンタム付きでラインレベル対応XLR入力可能になるので、本格的な映像制作でのニーズは、そちらをご利用下さい、というのがパナソニックの提案であろう。
民生レベルのGH4にこのユニットを追加するだけで業務レベルに必要な機能が網羅されるスタイルは、革新的だし、親切な思想と思う。
しかし、少々お値段が(21万円)張るのと、そこまで無くともかなりの部分をこなせるGH4単独でも問題ないケースが多いので、購入に踏み切リ難い。
 
その中でも取り合えず、本体の3.5mmジャックからの入力でどの程度の音声が録れるのか?ここは非常に気になるポイントとなる。
GH4からマイクレベル設定は、dB表示となる本格派なので、これは期待出来そうとテストに臨んだ次第だ。
 
テストの方法は、
A.-58.5dBvの1khzサイン波を入力し、
 その信号の記録レベルからゲインを算出。
B.その際の無入力部のノイズレベルを計測しノイズレベルを算出。
C.ピンクノイズを入力し出力をスペクトルアナライザで確認。
 
以上の方法を下記の設定のそれぞれに行った。
 
結果を表記すると(Gainは0db相当のdBv Noise は入力換算dBv)
1.自作マイクプリ36dB Gain→MacProライン入力(->soundTrackPro)
 Gain -30.5dBv Noise -117dBv (MacPro側のイズの影響有り)
2.TascamDR07mkll 入力レベル80(参考)
 Gain -40.3dBv Noise -110dBv
3.GH2 入力レベルmin(理由は後述)
 Gain -42dBv Noise -118dBv
4.G6
 入力レベル 0
 Gain -27.1dBv Noise -103dBv
 入力レベル 10
 Gain -36dBv Noise -108dBv
 入力レベル 19
 Gain -45dBv Noise -110dBv
5.GH4  -6dB 0dB +6dB
 入力レベル -12dB
 Gain -27.3dBv Noise -103dBv
 入力レベル -6dB
 Gain -33.2dBv Noise -105dBv
 入力レベル 0dB
 Gain -38.9dBv Noise -107dBv
 入力レベル +6dB
 Gain -45dBv Noise -107dBv
6.ZoomH1(Level16)+自作マイクプリ36dB
 Gain -38dBv Noise -121dBv  
となった。
 
まず、ゲインはGH2は異常に高く、普通よほどの事が無ければ必要ないはずの-42dBvが最低ゲインとなっている(その為、音量のあるソースにはアッテネーターつきマイクが必須となっていた)。対し、G6 GH4は程良いところに変更されているのが判る。
(DR-07mkll等のレコーダーは、Gain 0dBv~-45dBv程度)
SNはGH2が異常なハイゲインなのに、非常に低ノイズ(過去にもレポートした通り)だったのだが、G6 GH4は普通のSNに留まっている。
更に、GH4は、G6とよりノイズが若干多く、ノイズ自体も普通のサーと言うものでは無くヘリコプターが飛んでいる様なプルプルプルと言う変な音で、
既に海外では問題視され、話題になっているようだ。
 
スペクトルアナライザの結果にも興味深いところが見受けられた。
・オリジナル音源
Org
・MicPre->MacPro
Pre
・GH2
Gh2
・G6
G6
・GH4 +6dB
Gh46_2
・GH4 -12dB +MicPre
Gh412pre
(表示を似せるためにトータルゲインは調整している)
 
上記から判るのは
・GH2とG6は、ばっさりと16kHzで切られている
・GH2 G6 GH4(-12dB)どれもある程度ローカットされている
・GH4 +6dBは、驚くほどローカットされている
(勿論、風音軽減等は全てオフ)
となった。
 
いわゆる環境雑音や人の話し声程度(セリフと言う意味では無く)程度ならそこそこ録れるとも思えるが、音楽等の収録にはGH4でもと言うよりむしろGH4こそ厳しそうだ。
特に、+6dB時のローカットと、プルプルプルノイズは、頂けない。
取り合えず、GH4は、最低ゲインで使用する事が多少の回避策になる。ならば、ゲインが必要ならプリアンプを使う事が必須となりそうだが、それにはもう少しゲインが低ければ使いやすかった。
マイク入力部のヘッドルームの都合から難しいのかも知れないが、3.5mmジャックでも構わないのでラインレベルに対応してくれていれば、ずっと応用範囲が広がり使いやすかった筈だと悔まれる。
数千円程度のICレコーダーでも殆どラインレベル(業務の+4では無いが)に対応しており、それならミキサーやプリアンプからの入力をアッテネーター無しで入力出来るのだが、これと同じ事がカメラだと出来ない理由が思いつかない。

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